2011年1月2日日曜日

年始のあいさつ (平成23年1月2日)

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

昨年は、我々が生きていく道しるべとしてのキーワードは
「エコ」、「生物多様性」そして「命の大切さ」だったでしょう。

エコという言葉は、何がエコなのか訳の分からないエコポイント
(自分も利用してしまったけど…)と共に言葉だけはすっかり定着しましたね。
そもそも買い換えるよりも
使い切ることの方がエコなのはわかりきったことなのにって
愚痴は置いておいて、エコって何?Co2削減ですか?
念仏のように唱えられていますが、
Co2削減は一手段であって目的ではありませんね。

ではエコの目的は目指すものは何?温暖化防止ですか?
仮に人類が増やしたCo2を削減して、
温暖化が防止あるいは遅らせることができたとしましょう。
でも今のやり方では
その結果として驚くほど多種の生き物が絶滅しているでしょう。

僕の考えるエコは「人類も含めて地球上のあらゆる生き物が
今よりも輝き続ける未来のためにできること」です。

そう考えると、省エネ、効率化は
ヒト以外にはやさしくない方向に向かっていると思いませんか?
ヒトが定住し田んぼや畑を作る以前から
そこにはたくさんの生き物が暮らしていました。
一昔前までは技術が未熟なためヒトは奪い続けながらも、
共有する生活を営んでいました。
家にはスズメが巣を作る煙突や換気口があり、
ツバメが巣を作る軒下があり
ヤモリやコウモリまでもが共に暮らしていました。
稲刈り後の田んぼには落ち穂がありたくさんの鳥が集まっていました。

今の省エネ住宅はスズメもツバメも暮らせません。
かといってどこかに替わりの場所を用意してあげてもいません。
土地の利用の仕方も今の私たちはすべてきっちり「いただきます」です。
グレーゾーンがなくなりすべて白黒はっきり全か無です。
僕は最新式の家よりも少しエネルギーの消費が多くても、
スズメや虫たちと暮らせる家の方がエコだと思います。
「スズメと共に暮らせる家」どこか発売しないですか?
きっとヒトも「心豊か」になれますよ。

僕のエコは、テレビをほとんど見ない(見る時間がない)、
庭が雑草ボウボウ、庭木は在来種もたくさん、
カーポートでスズメが巣作りできる、
カップ麺は食べない(パーム油)、できるだけ食べ残さない、
動物目線で物事を見る・考える・具体化するってとこでしょうかね。
でも車にはこだわりがあるのでエコカーにはできません。

僕が強く思うのは、ヒトが作り出したもので
ヒト以外の生き物のためになったものはないと言うこと、
そのことを自覚することから物事を組み立てないと、
ヒトとヒトに都合のいい生き物だけのための地球になってしまうのではないか?
豊かさの価値観を変えていかないと…

生物多様性、命の大切さについてはまたの機会に…書きますね。
みなさんにとってよい一年でありますように。 
2011年、年始(ゲンちゃん画伯)