この日記は旭川市の「市民広報」に「動物園からの手紙」として毎月掲載されているものの、ほぼ原文です。なにぶん、原文なので不適当表現や言いまわしがあると思いますが、お許しを・・・。番外編も要注目です。ゲンちゃん画伯が書いた絵も楽しみながら、読んでみて下さい。
2008年1月30日水曜日
2007年12月26日水曜日
みんなが主役!今度はレッサーパンダ!(平成19年12月)
さて,今年は例年になく早いドカ雪で,てんてこ舞いでしたね。
中途半端に気温が高いので,ツルツル路面になりやすく,
おかげで滑り止めの砂利の消費も想像を絶する量になっています。
今年度もやりくりが大変です。
年末に急遽決まった工事を着工しています。
設計・打ち合わせがのべ3日間で,
クリスマス前のオープンを目指しています。
動物にとっても,皆さんにとっても,
ささやかなクリスマスプレゼントになればいいのですが…。
工事内容は,レッサーパンダの「吊り橋」です。
レッサーパンダは樹上を好みます。
どうにかならないかな?と前から気になっていました。
レッサーパンダ舎の向かい側,
お客さんをはさむ場所に大きな木があります。
そこに行けるようにできないか?早速,具体化しました。
まず,既存のオリを撤去して,
檻越しではなく彼らを見ることができるようにします。
これも気になっていたことで,
この際なので思い切ってやってみました。
レッサーパンダは跳躍力がないので,
幅2メートルの堀で脱出防止をします。
かなり間近でレッサーパンダとご対面ができるはずです。
スッキリと天井が開いたので,空に向かって偽木を立て,
その偽木と大きな木に吊り橋を架けます。
少し危なっかしいのですが,冬も元気な彼らなので,
好奇心で吊り橋を渡って遊んでくれるでしょう。
夏になると木陰で昼寝をする姿が見られるでしょう。
どこにいるのか探すのに苦労するかも知れません。
レッサーパンダは「腹黒い」のですが,
逆光では見事な保護色です。
ちなみに,もう一カ所見所があるのですが,
それはできてからのお楽しみにしましょう。
なんか工事ばっかりしてるねって,声が聞こえてきそうですが,
もうしばらくお待ち下さい。
今年は,シーズン初めから「トボガン広場」を作ります。
ペンギンの散歩も始まっているでしょう。
そして来年の夏前にオープンするオオカミの森の着工です。
来年も超ハードな年になりそうですね。
まだまだやることはたくさんありますから…
中途半端に気温が高いので,ツルツル路面になりやすく,
おかげで滑り止めの砂利の消費も想像を絶する量になっています。
今年度もやりくりが大変です。
年末に急遽決まった工事を着工しています。
設計・打ち合わせがのべ3日間で,
クリスマス前のオープンを目指しています。
動物にとっても,皆さんにとっても,
ささやかなクリスマスプレゼントになればいいのですが…。
工事内容は,レッサーパンダの「吊り橋」です。
レッサーパンダは樹上を好みます。
どうにかならないかな?と前から気になっていました。
レッサーパンダ舎の向かい側,
お客さんをはさむ場所に大きな木があります。
そこに行けるようにできないか?早速,具体化しました。
まず,既存のオリを撤去して,
檻越しではなく彼らを見ることができるようにします。
これも気になっていたことで,
この際なので思い切ってやってみました。
レッサーパンダは跳躍力がないので,
幅2メートルの堀で脱出防止をします。
かなり間近でレッサーパンダとご対面ができるはずです。
スッキリと天井が開いたので,空に向かって偽木を立て,
その偽木と大きな木に吊り橋を架けます。
少し危なっかしいのですが,冬も元気な彼らなので,
好奇心で吊り橋を渡って遊んでくれるでしょう。
夏になると木陰で昼寝をする姿が見られるでしょう。
どこにいるのか探すのに苦労するかも知れません。
レッサーパンダは「腹黒い」のですが,
逆光では見事な保護色です。
ちなみに,もう一カ所見所があるのですが,
それはできてからのお楽しみにしましょう。
なんか工事ばっかりしてるねって,声が聞こえてきそうですが,
もうしばらくお待ち下さい。
今年は,シーズン初めから「トボガン広場」を作ります。
ペンギンの散歩も始まっているでしょう。
そして来年の夏前にオープンするオオカミの森の着工です。
来年も超ハードな年になりそうですね。
まだまだやることはたくさんありますから…
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レッサーパンダ(ゲンちゃん画伯) |
2007年11月26日月曜日
秋の終わりに (平成19年11月)
夏期開園も終わりました。
今年は新施設もなかったので,
今年の来園者数がどのように推移するのかが,
現状が単にブームなのか,
ある程度の実力を蓄えた結果なのかを占えるのかな,
と考えていました。
結果はチンパンジーの森がオープンした昨年よりも
若干ですが増加しました。
ただし,喜んでもいられないこともあります。
団体ではなく,
一般の来園者や無料つまり子供の来園者数は減っているのです。
さらに,開園40周年7月1日の市民無料開放,
夏期開園終了翌日の市民感謝デー10月22日の来園者数は
想定をはるかに下回りました。
市民離れ,もしかしたら道民離れが加速しているようです。
本来,動物園は観光施設ではないと思っています。
動物たちの誕生や成長,老いや死,個体同士の関わりといった「営み」を
見続けることがとても大切なことだと思い,
そのように見て欲しいと考えてきました。
この視点が今までの動物園には欠けていたから,
珍しい動物に価値があるような見方になってしまったのだと思っています。
でも,営みを見続けるのはふと行きたい時に
足を運べる地元の人たちができることです。
その意味で動物園は地元にしっかりと根付いていなければいけません。
願いとは全く逆の現象が進行しているように思います。
この手紙を読んでいる市民のはたしてどれくらいの人が
動物園に足を運んでいただけたのでしょうか?
今は閉園期間中で,例年になく,たくさんの改修工事をしています。
動物舎関係では,ぺんぎん館の室内展示場の大改造,
イワトビペンギン,キングペンギン,
ジェンツーペンギンの繁殖エリアを充実させます。
彼らは真夏に繁殖するのですが,旭川の夏は少々暑すぎです。
冷房の効いた室内でペンギンも飼育係も安心して子育てができ,
見守ることができるようにします。
特に,体の小さいイワトビペンギンが他種のペンギン,
特にフンボルトペンギンに邪魔されずに
巣を構えられるようにと苦心しています。
「イワトビペンギンは登れるけど,フンボルトペンギンは登れない」が
キーワードになります。
はたして目的が達せられるでしょうか?
その他にも小動物舎,特にアライグマの放飼場に
アライ(洗い)場を新設します。
アライグマが落ち着ける空間になるでしょうか?
それと「こども牧場」の化粧直し。
気づけば10年も経ったのですね。
きれいに直してやりたいと思います。
11月・12月は「行列」はほとんどありません。
皆さん来て下さい!!!
今年は新施設もなかったので,
今年の来園者数がどのように推移するのかが,
現状が単にブームなのか,
ある程度の実力を蓄えた結果なのかを占えるのかな,
と考えていました。
結果はチンパンジーの森がオープンした昨年よりも
若干ですが増加しました。
ただし,喜んでもいられないこともあります。
団体ではなく,
一般の来園者や無料つまり子供の来園者数は減っているのです。
さらに,開園40周年7月1日の市民無料開放,
夏期開園終了翌日の市民感謝デー10月22日の来園者数は
想定をはるかに下回りました。
市民離れ,もしかしたら道民離れが加速しているようです。
本来,動物園は観光施設ではないと思っています。
動物たちの誕生や成長,老いや死,個体同士の関わりといった「営み」を
見続けることがとても大切なことだと思い,
そのように見て欲しいと考えてきました。
この視点が今までの動物園には欠けていたから,
珍しい動物に価値があるような見方になってしまったのだと思っています。
でも,営みを見続けるのはふと行きたい時に
足を運べる地元の人たちができることです。
その意味で動物園は地元にしっかりと根付いていなければいけません。
願いとは全く逆の現象が進行しているように思います。
この手紙を読んでいる市民のはたしてどれくらいの人が
動物園に足を運んでいただけたのでしょうか?
今は閉園期間中で,例年になく,たくさんの改修工事をしています。
動物舎関係では,ぺんぎん館の室内展示場の大改造,
イワトビペンギン,キングペンギン,
ジェンツーペンギンの繁殖エリアを充実させます。
彼らは真夏に繁殖するのですが,旭川の夏は少々暑すぎです。
冷房の効いた室内でペンギンも飼育係も安心して子育てができ,
見守ることができるようにします。
特に,体の小さいイワトビペンギンが他種のペンギン,
特にフンボルトペンギンに邪魔されずに
巣を構えられるようにと苦心しています。
「イワトビペンギンは登れるけど,フンボルトペンギンは登れない」が
キーワードになります。
はたして目的が達せられるでしょうか?
その他にも小動物舎,特にアライグマの放飼場に
アライ(洗い)場を新設します。
アライグマが落ち着ける空間になるでしょうか?
それと「こども牧場」の化粧直し。
気づけば10年も経ったのですね。
きれいに直してやりたいと思います。
11月・12月は「行列」はほとんどありません。
皆さん来て下さい!!!
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