2013年11月30日土曜日

食について考える (平成25年11月)

さて早いものでもうすぐ冬季開園になりますね。
10月はと言うより10月も変な天気でしたね。
自分は台風26号が太平洋側をかすめた日に帯広に行きました。
雪が降り積もる中決死の思いでたどり着いたのですが、
大きな木が目の前で倒れるのを見てこりゃダメかもと思いました。
木の葉が落ちる前にしめった雪が積もったことで、
どの木も大きくしなっていました。
記録的に早い降雪でしたが、
ヒトだけではなく北海道の木でさえも予測できないほど早い降雪でした。
こりゃヒグマも慌てているな、大丈夫かなと心配になりました。

今は、キリン、カバ、ダチョウの引っ越しの準備でてんやわんやしています。
特に大人のキリンを檻どりして引っ越しをすることは
全国的にもあまり行われておらず、旭山でも始めてのことになります。

旭山史上ある意味最大のイベントかも知れません。
と言うこともあり、冬季開園に合わせてオープンするきりん舎・かば館は
現在いる動物の引っ越しがメインとなり、新たに導入予定の動物たちは、
暖かくなる来春に向けて順次導入し、
グランドオープンは来春と言うことになりそうです。
さまざまな機械設備の試運転や手直しなどやることが満載です。

話は変わりますが先日給食のパンに小さなハエが混入していて、
児童にハエの部分を取り除き食べさせていたことが
問題として報道されていました。
マニュアルや異物の定義など
お役所の対応にもっぱら批判めいた論調がされていました。

一般的にハエは公衆衛生上、
さまざまなばい菌などを運ぶ媒介昆虫として問題になりますが
ハエ自体に毒があるわけではありません。
製造出荷の課程で衛生上の問題はなく、
たまたまハエが混入したのであれば、
不快に感じるかは別問題として、
高熱で処理をしたハエは食べてしまっても
衛生上は問題はないわけで、
すべてのパンを廃棄するのではなく
ハエが混入した部分を取り除き給食に供した判断は
必ずしも間違ってはいなかったと思われます。

むしろハエが混入したパンを
食育の教材として活用したらいいのになって思いました。
肯定、否定様々な意見が出るでしょうが、
昆虫食は地球規模での人口増加に伴う
食糧危機を救うキーになる可能性を秘めています。
極論ですがエビの掻き揚げと同じく
養殖ハエの掻き揚げなんて時代が来るかもしれません。

むしろ昆虫タンパクの方が良質かも知れません。
自分も保護される昆虫食の小鳥やコウモリなどに
ミルワームを餌として与えていて、
みんなあまりにもおいしそうに食べるので、食べてみました。
期待に反してさほど美味しくはなかったですが…
でもいざとなれば佃煮にすれば
なんでもいける気がします。

食欲の秋です。ちょっと食について考えてみました。